「取る」と「摂る」:食事を「とる」に関連する漢字の使い分けとその違い!

日本語では、「とる」という同じ発音で異なる意味を持つ複数の漢字が使われています。

「取る」「撮る」「獲る」「盗る」「採る」「執る」「捕る」「録る」「摂る」などがあてられています。

 

これだけ種類が有ると、どの様に使い分けするのか悩みそうですが、「とる」についてはそれなりに使い分けが分かり易い部分も有ります。

それぞれの漢字を使った単語を考える事で意味合いがすぐに分かるのです。

 

「撮影」「捕獲」「窃盗」「採取」「執行」「逮捕」「録音」

この様に見ると、すごく分かり易いかと思います。

 

 

ですが、「取る」と「摂る」は非常に混同しやすいです。

自分も使い分けに悩む時が有ります。

 

この記事では、この「取る」と「摂る」という漢字の意味の違いと、どのような状況の場合に使い分けるべきかを詳しく解説します。

 

「取る」の意味と使い方

漢字の「取る」は古くから使われており、その起源は敵や獲物の耳を切り取って数えた行為に由来すると言われています。

「取る」「手で掴む」「自分のものとする」といった物理的な行動を指す事が多いです。

 

<例文>

  • 保管庫から大切なサンプルを取り出した。
  • 学芸会で最優秀賞を取るなんて、生半可な努力では無理でしょう。

 

「取り出す」は手で持って出す事を意味しており、手で掴む(つかむ)行動の延長にある行動といえます。

「最優秀賞を取る」は、賞を自分のものにする事を表しています。

 

取るの英語表記について

 

「取る」を英語変換すると take と出て来ました。

takeを使った例文は以下になります。

 

Take as many cookies as you want.

訳:欲しいだけクッキーを取りなさい。

引用:ei-navi.jp

 

好きなだけクッキーを手に取りなさい。

又は、好きなだけクッキーをあなたのものにしなさい。

 

という意味になります。

 

「摂る」の意味と使い方

「摂る」という漢字は、「複数の要素を組み合わせて取り入れる」という意味がありますが、主に食品や飲料、医薬品などを体内に直接取り入れる際に使用されます。

「摂取する」という単語を思い浮かべると理解しやすいかもしれません。

 

<例文>

  • サプリメントを摂っても、その有効成分が体内でどれだけ活用されるかは保証されていません。
  • 真夏の暑い時期でなくても、適切に水分を摂らないと脱水症状のリスクが生じます。

 

「サプリメントを摂る」については、「取る」のところで説明した「自分のものとする」に似通った意味合いではありますが、薬効や効能を目的として摂取する事から「摂る」が適しています

 

「適切に水分を摂らないと」については、脱水症状を防止するための予防として水分摂取が必要だという事を表しています。

 

何れも、何かしらの効能や目的のために嗜好とは関係なく取り入れる事を表しています。

 

摂るの英語表記について

 

「摂る」を英語変換すると intake と出て来ました。

intakeを使った例文は以下になります。

 

He had to cut down on his sugar intake.

訳:彼は砂糖の摂取量を減らさなければならなかた

引用:ei-navi.jp

 

体内に摂取された砂糖が問題にされている事から、摂取されたという事自体が問題にされています。

そこには、「砂糖」に対する嗜好については考慮されず体内に取り込まれた砂糖の悪い効果についてのみにスポットがあてられています。

 

少しドライなものの見方をしている様に感じます。

 

「取る」と「摂る」の違いについて

日本語では、同じ「とる」という音で、異なる意味を持つ多くの漢字が使われていますが、「取る」「摂る」特に混同しやすい二つの漢字です。

上で説明した通り、「取る」と「摂る」では意味合いが異なっています。

 

  • 「取る」は、物を手で掴む、または自分の所有物とする行為を指します。
  • 「摂る」は、食品や薬などを体内に取り込む際に使われる言葉です。

 

食事に関連して「摂る」を用いることがありますが、この用法に対して不自然さを感じる人もいます。

その理由としては、「摂る」が常用漢字でないこと、さらに食事は摂取する対象ではなく行為そのものを意味するため、「食事をする」と表現する方が適切だとされます。

 

ただし、常用漢字の範囲は変更されることがあり、「食事」が「食べること」だけでなく「食べ物」という意味も持つことを考えると、「食事をとる」という表現も自然ではないとは言えません。

 

この点を踏まえれば、「食事を摂る」という表現も一定の妥当性があると言えるでしょう。

 

しかし、自分の感覚で言えば、「食事を摂る」という表現は味覚を感じにくかったり、食欲が無い時に栄養補給のために無理やり食事をするという様に感じてしまいます。

食べる事の楽しさや、料理の嗜好を無視した 「食べられれば、栄養補給さえ出来れば良い」 という味気無さを連想させる言葉が「食事を摂る」だと考えます。

 

食事に関して言えば、「取る」「摂る」、そして「とる」上手く使い分ける事で不自然さが無くなると思います。

 

まとめ

 

「取る」と「摂る」について見て来ました。

 

ザックリ言うと、

  • 「取る」は、物を物理的に手に入れる行為
  • 「摂る」は、何かを体内に直接取り入れる行為

という事になります。

 

何かを口から取り入れる場合には「摂る」を使用するのが適切ですが、言葉の使い方に敏感な人もいるため、曖昧さを避けたい場合は、ひらがなで「とる」を使うか、「摂取する」という言葉に置き換えると良いでしょう。

また、食事を楽しむような場合には、「食事を取る」「食事の時間をとる」とした方が適していると思います。

 

違和感が無いように「取る」「摂る」を使い分けするようにして下さいね。

 

crazynaka

crazynaka です。 電機メーカーに勤務しているサラリーマンです。 人付き合いが不得意ながら営業職として働いています。 食べ歩きが趣味で、出張に行ってはそこで美味しいモノを食べるのが楽しみです。 運動もせず食べ歩きしていたため激太りしてしまい、そのあと体重を絞るのに苦労しました。 昔はアウトドア派でしたが、完全にインドア人間になっており、ネットサーフィンが趣味になって来ました。 ネットで見つけた情報を発信して行きます。

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Tags: ことば