「厄年」について、その意味に疑問を持ったり、いつ厄払いをすべきか悩んだことはありませんか?
自分はズボラなので、一度も厄払いをしたことが無く、妻から「信じられない」と白い目で見られています。
妻は結構気にする質なので困ったものです。
この記事では、2025年に厄年を迎える方々というのは一体何歳なのかと、厄年の背景について説明して行きます。
さらに、厄払いの適切な季節や、厄払いに行く際に適した服装、厄払いをする事による効果についても紹介します。
「厄年」とは?
「厄年」(読み方:やくどし)とは、一般的に不運や災害、病気など不幸な出来事が起こりやすいとされる特定の年齢の事をを指します。
この時期には精神的または肉体的な健康に影響が及ぶことがありますが、必ずしも深刻な問題が発生するとは限らないので一先ず安心して下さい。
また、厄年に対して「役割の年」と見る考え方も存在します。
この解釈では、厄年は新たな社会的役割を担う重要な時期であり、新しい責任が求められたり、より重要な地位になる年齢といった見方が出来ます。
この期間中は、普段以上に慎重な行動や言動が求められ、社会的な役割を適切に果たすことが重要とされています。
厄年の起源とその変遷
厄年の概念は、平安時代(794年から1192年頃)に遡るとされます。
陰陽道に起源を持つと考えられていますが、具体的な根拠は明確ではありません。
初めは「役年(やくどし)」と呼ばれ、地域の神事で重要な役割を担う年齢を指していた様です。
この年齢に達すると幸運とされることもあったため、参加者は心身ともに清浄を保つことが求められました。
その際、不幸や穢れを祓う「厄払い」という習慣がありました。
時が経つにつれて、この「役」の意味が「厄」に変わり、現在では厄年とは神仏に祈りを捧げ、厄を祓う儀式として定着したと考えられます。
厄年の人の年齢はいったい何歳?
厄年とは、特定の年齢に達した際に不運や災害が起こりやすいとされる時期を指しています。
この概念は平安時代からの陰陽道に根ざし、地域の神事で重要な役割を担う年齢として認識されていました。
具体的には、男性の厄年は数え年で25歳、42歳、61歳、女性の厄年は19歳、33歳、37歳、61歳と定められています。
けっこう若くても厄年の年齢になる事と、男性と女性で厄年とされる年齢が違う点が気になりますね。
上記の年齢は「本厄」と呼ばれ、その前年を「前厄」、翌年を「後厄」と言います。
前厄は変化の兆しの始まり、本厄は特に注意が必要な年齢とされています。
また、後厄は厄が徐々に解消していく時期とされています。
さらに、男性の42歳と女性の33歳は「大厄」とされ、特に注意する必要が有る一年とされています。
これには古くからの言い伝えが関係しており、科学的根拠はありませんが、体力や精神力に変化が見られるからだと言われています。
男女で身体の成長に差が有ったり、身体の構造が違う事による影響の違いなどが男女の本厄の年齢の違いになっていると考えると理解しやすいかもしれません。
厄年は「数え年」で計算されるため、満年齢と差異が出て来ます。
うっかりしていると、厄年を間違えてしまう事も有るため、具体的な生まれ年を把握しておくと良いでしょう。
男性は、2001年(平成13年)、1984年(昭和59年)、1965年(昭和40年)生まれです。
女性は、2007年(平成19年)、1993年(平成5年)、1965年(昭和40年)生まれです。
また、地域や神社によっては満年齢で厄年を数えることも有るらしいので、厄払いを受ける際には事前に電話などで確認するのが無難ですよ。
「厄払い」とはいったい何なのでしょう?
「厄払い」(読み方:やくばらい)は、通常神社で行われる、不運や災難を祓うための儀式です。
厄除け大師など、お寺で厄除けを行っているところも有り、
- 千葉県の観福寺大師堂
- 東京都の西荒井大師
- 神奈川県の川崎大師
が厄除け三大師として有名です。
自身の穢れや邪気を祓う事で悪い状態を良い方向に改善するという目的で行われる儀式なので、厄年ではない時に行っている方も少なくない様です。
厄払いはいつ受けるべきか
厄払いが必要か否かについて厳密な根拠はありませんが、不運が続くことを恐れる場合は、行うことで安心を得られるかもしれません。
「病は気から」と言いう言葉も有る事から、厄年を気に病んでマイナス思考に陥ってしまっているなら、厄除けのお祓いで厄を落としてもらう事で気分をスッキリさせてしまえば良いと考えます。
厄払いは通常、新年から節分の日までに行うことが多いです。
2025年で見ると、1月1日から2月2日がその期間になります。
古い暦では、節分は一年の終わりとされ、立春が新年の始まりと見なされていました。
このため、節分までに厄払いを行う習慣がありますが、節分後でも厄払いを受けることは可能です。
一年中、都合の良い時に厄払いを受けることもできますが、満年齢で厄払いを行う場合もあるため、事前に確認をしておく方が良いでしょう。
ちなみに、数え歳では生まれた時点で1歳、元旦が来るたびに1歳年を取るとされるので、数え年で61歳の方は満年齢で還暦を迎えた60歳の人になります。
自分の年齢に対し、誕生日を迎えた後であれば1歳加算、誕生日前であれば2歳加算すると数え歳になりますので覚えておくと良いでしょう。
厄払いの効果はどのくらい続くか
一般的に、厄払いの効果は約一年間持続するとされています。
多くの神社や寺院では、厄払いを受けた際にお守りや神札(おふだ)を授けて下さいますが、これらにも一年間の効果があるとされています。
一年経過したお守りや神札は、授かった神社や寺社に返納(納札所に返納)するか、どんど焼きに参加して燃やすこととされています。
祈祷時の奉納金と一般的な額について
祈祷や厄払いを行う際には、以下のような奉納金を納めるのが一般的です。
- 初穂料(はつほりょう)
- 玉串料(たまぐしりょう)
- 御布施(おふせ)
奉納金の額は各神社や寺院によって異なり、具体的な相場が設定されている場合もあれば、「お気持ちで」とされることもあります。
通常の相場は5,000円から10,000円ですが、奉納金の額が祈祷の効果に直接影響するわけではありません。
自分の経済状況に合わせて奉納するのが望ましいです。
支払いは直接寺院や神社の受付で行うことができるほか、熨斗袋(のしぶくろ)に入れて奉納するのが一般的です。
熨斗袋には赤と白の水引を施し、上部には神社の場合「初穂料」「玉串料」「御礼」、寺院の場合「御布施」「御礼」と記入し、下部には祈祷を受ける人のフルネームを記します。
祈祷時の服装について
祈祷や厄払いを受ける際の服装に厳格な規定はありませんが、神社や寺院を訪れる際は適切な服装を選ぶことが礼儀とされています。
露出が少なく、派手でない服装が基本です。
男性はスーツとネクタイが望ましく、女性は控えめなスーツやワンピースが適しているとされています。
学生さんであれば、学生服で良いでしょう。
カジュアルすぎる服装、例えばジーンズやTシャツは場合によっては入場を拒否されることがあるため、避けた方が無難です。
また、祈祷時には室内で靴を脱ぐことが多いため、脱ぎ履きしやすい靴を選びましょう。
編み上げブーツなどは避けた方が無難です。
また、素足での参加も避けておいた方が良いでしょう。
「八方塞がり」とその対象年齢は?
「八方塞がり」とは、九星気学において運命が困難な時期にあることを示します。
厄年と少し似た感じですね。
異なる点は、数え歳で19歳、28歳、37歳、46歳、55歳、64歳、73歳、…と、十の位と一の位を足して10になる年齢の歳だという点です。
この時期は不運が重なり、9年ごとに訪れるとされ、厄年のように厄払い(方位除け)を行うと良いとされています。
九星気学は中国の伝統的な占術で、五行思想(木、火、土、金、水)を基に個人の運命を分析する方法です。
九星は次の通りです。
- 一白水星
- 二黒土星
- 三碧木星
- 四緑木星
- 五黄土星
- 六白金星
- 七赤金星
- 八白土星
- 九紫火星
特に2025年には「二黒土星」の影響を受ける人々が「八方塞がり」の状態になりやすいと考えられています。
この星に属する人々の生まれ年は1926年から2025年にかけてとされています。
この時期には通常以上に慎重に行動し、できる限りの予防措置を講じることが良いとされています。
また、厄年と方位除けは全く別の災いをよける祈願なので、片方を受けたからもう一方は不要という事にはならない点も注意しておいてください。
まとめ
厄年に対する厄払いの効果は確証がなく、人によってその効果には差があります。
大きな問題が発生した時の対応は、その人の心の持ちようによって変わるため、厄払いが効果的であったかどうかは受ける人によって異なります。
よって、物事を気にする質の人であれば、周囲に合わせて厄払いをしてもらった方が良いと思います。
厄年は男女で異なる年齢(数え歳)になるケースが多いので注意が必要です。
- 男性の厄年:25歳、42歳、61歳
- 女性の厄年:19歳、33歳、37歳、61歳
数え歳で61歳は、男女とも共通する厄年となります。
厄年と方位除けは別の災いをよける祈願なので、片方を受けたからもう一方は不要という事にはならない事に注意しましょう。