手紙や荷物を出すとき、もし郵便番号と宛先が合っていなかったらどうなるんだろうと思ったことはありませんか?
住所が間違った状態の手紙が届いた経験が有るという方いらっしゃると思います。
そこで、郵便番号と宛先が一致しない場合の処理のされ方について、詳しく解説します。
郵便物を送る際、たまに郵便番号と宛先が一致しないことがあります。
大概は気が付かずに送ってしまう事でしょう。
- 郵便番号を勘違いして書いてしまった…
- はたまた、住所を書き間違えてしまった…
そんな時、その郵便物はどうなるのでしょうか?
集配局が間違っていなかった場合は、珍しい苗字であれば、郵便局で正しい送り先に振り分けしてもらえるかもしれません。
でも、ありふれた苗字だった場合は、集配局が同じであったとしても間違いに気が付いてもらえることは少ないように思います。
さて、どうなるのでしょう?
むかし、学生時代に郵便局でアルバイトした経験も踏まえて解説します。
郵便番号と宛先が合わない時の対応
郵便番号と宛先が一致しない時でも、郵便番号が正しければその郵便物は届けられる可能性が高いんです。
これは、郵便物が最初に郵便番号で自動的に分類されるからです。
機械で郵便番号が読めない郵便物や、郵便番号の記載がないものは手で分類されます。
郵便番号が間違っていれば、自動分類の段階でエラーが出て、その後、郵便局の職員さんが正しい郵便番号を手で直します。
正しい郵便番号さえ記入してあれば、町名まで特定できるので、「市」の部分が間違っていても大丈夫です。
つまり、郵便物を扱う上で郵便番号が最優先されますが、その時点でエラーがあった場合は人の手によって宛先の確認が行われます。
郵便番号や宛先を間違えてしまったとしても、自動分類と手作業による確認を経て、思ったよりもスムーズに処理されているんですね。
郵便番号と宛先住所の配達する上での重要性
郵便物を扱う際、最初に自動仕分け機が郵便番号をもとにして仕分けを行い、その後の振り分けでは宛先住所の正確さが欠かせません。
つまり、郵便番号も宛先住所も、郵便物が正しく目的地に届くためには必要不可欠です。
もし自動仕分けでエラーが起きた場合は、郵便局員が手作業で修正しますが、誤情報が多すぎると配達できなくなる恐れがあるため、正しい情報を提供することが大切です。
初期段階での郵便番号による仕分け
普段、郵便物は次のような流れになっています。
郵便物は自動仕分け機によって初めに分類される。
⇩
その郵便番号に基づいて指定された集配局に送られる。
⇩
そこから宛先の住所が管轄する集配局に転送される。
この分類プロセスで郵便番号がとても重要な役割を果たします。
もし誤った情報が入力された場合、手作業での修正が必要になりますので、正しい郵便番号と宛先住所を記入することが、迅速な配送につながります。
宛先住所による配達先の最終決定
自動仕分けで集配局に届いた郵便物は、その後、宛先住所に基づいて最終的な仕分けののち配達が行われます。
郵便番号が間違っていた場合、正しい集配局に転送される必要があり、これが配達の遅れにつながることもあります。
間違った郵便番号や住所で送られた場合、宛先不明で返送される可能性があるため、配達遅延だけでなく、返送されるリスクもあります。
特に、限定的な時期に送る郵便物では、郵便番号と宛先住所を正確に記入することが非常に重要です。
これにより、スムーズな配達が確実になります。
年賀状や暑中見舞い、クリスマスカードなど締め切りが決まっている郵便物の場合は細心の注意を払うようにしましょう。
その他のケース
郵便番号と住所が全く違う状態でも郵便が届く可能性が有ります。
それは、引っ越しをした場合に郵便局に転居届を出した場合に、1年間旧来の宛先に送られた郵便物を新しい住所に送ってくれる転送サービスです。
このサービスは無料で利用する事が可能です。
自分のためにも郵便局の手間を減らすためにも転居届はしっかり出す様にして下さい。
また、少々異なるケースとして、同じ苗字が何件も並んでいる場合も配達のミスが起きやすいケースとなります。
この場合、郵便局では住んでいる住人の家族全員の名前を持っているため、苗字では無く名前の方を手作業で突き合わせしてどのお宅に配達するかを決めています。
自分がバイトしていた際にも、阿部さんが3軒続いたり、五十嵐さんが近くに何軒か固まっていたりしていたため配達前に複数回チェックした記憶が有ります。
まあ、この様なケースでは万が一間違えて配達してしまったとしても、正しいお宅に持って行って頂けるので問題にはなり難いです。
誤入力された郵便番号が配送時間へどの様に影響?
郵便物を間違った郵便番号で送ると、その誤りの大きさによって配送に遅れが出る可能性があります。
たとえば、郵便番号の最初の3桁が正しい場合は、遅延は少なめですが、1桁目から間違えると、間違えた先の都道府県ごとに誤配され、配送が大きく遅れることがあります。
そのような場合、通常、2~3日の遅れが見込まれます。
郵便物ははじめに、自動化された機械で郵便番号に基づいて分類されますから、間違った番号を記入してしまうと、誤った集配局に送られてしまいます。
そして、配送先の住所が見つからなければ、再配送や宛先不明での返送の可能性もあります。
正確な郵便番号を記入することが重要で、わからない場合は、郵便局のウェブサイトで確認することをおすすめします。
郵便番号と住所の精度が配送に及ぼす影響
この記事では、「郵便番号と住所が合致しない時の対処法」と「どちらが重要か」に焦点を当ててみました。
郵便物の仕分けは機械によって郵便番号を元に振り分けされますので、初期段階では郵便番号が重視されるという事です。
見当違いの郵便番号を書いてしまうと、最悪の場合ちがう都道府県の集配局に届けられてしまいます。
最終的な配達先の決定は住所に依存しているため、郵便番号も住所もどちらも大切です。
よって、配送の遅延を避けるには、郵便番号と住所を正確に記入することが必要です。
上記に加え、名前についても振り分けの重要な手掛かりとなります。
名前まで分かっている場合は苗字だけでなく名前までしっかり記入するようにすると良いです。
郵便番号や住所を教えてくれた人がミスしているケースも考えられるため、送る前に郵便局のサイトなどで郵便番号の確認をする様にしてみて下さい。
送る先が会社などの場合は、ホームページなどで住所が合っているか確認することも有効です。
住所違いや住んでいる人が異なると言う理由で郵便物が戻って来てしまうと、郵便料金も追加で掛かってしまいますし、時間のロスも発生します。
郵便物を送る前に郵便番号と住所をしっかり確認して記入する事が郵便物を遅延なく届ける最も確実な方法と言えます。
まとめ
郵便物は郵便番号によって先ずは振り分けされるので、正しい記入が最も大事なことです。
ただし、わずかな間違いや記入洩れがあっても住所に間違いがなければ、届く可能性は高いです。
大幅な間違いや住所間違いがあると、郵便局での作業ステップが何回にも分かれているので、配達遅延や宛先不明で戻ることもあり、余計な金額もかかる上に2度手間です。
しっかり郵便番号を記入し、わからない場合はネット検索して確認しましょう。