天気予報の雑学・2100年未来の夏の気温はどうなっている?
みなさんは天気予報を1日に何回確認していますか?
テレビやラジオ、スマホに入れているお天気アプリなど、さまざまなところからお天気情報は入ってきますよね。
仕事の関係でちょっとした天気も気になる人もいれば、外出時の服装をどうするか、傘が必要かどうか、単純に知りたい人もいることでしょう。
でもこれだけ目や耳にするお天気情報に疑問を抱いたことはありませんか?
毎回、天気を予報するだけではなく、今日は洗濯日和か、帰る時間によっては傘が必要か、桜の開花はいつか、梅雨入りはいつかなど、聞いてないのに色々な情報を教えてくれます。
そして、真剣に見てないつもりでも意外と記憶に残っていて、玄関で折り畳み傘を持って外出したり、人との会話で天気の情報を話したりしているものです。
そうなんです。
実は天気予報の情報はとても奥深く、自分たちの生活の役にも立っているんですね。
そこで今回は天気の雑学から未来の天気まで気になる情報をお届けします。
まずは天気予報で使われる時間の呼び方から話していきましょう。
天気予報の時間の呼び方
天気予報では時間の呼び方が微妙に違うって知っていましたか?
朝の情報番組に出るアナウンサーや夜中から仕事がある人などは、まだ夜中のうちにその日の天気を気にする人もいるでしょう。
出張の人は朝、出張先の週間天気を確認するかもしれません。
天気予報を見たり、調べたりする時間帯は人それぞれ違います。
何気なく聞いたこともあるかもしれませんが、天気予報では時間帯によって区切った言い方があります。
大きく分けると8つに分かれ、3時間ごとに次のように区切っています。
0時〜3時 ・・・未明(みめい)
3時〜6時 ・・・明け方
6時〜9時 ・・・朝
9時〜12時 ・・・昼前
12時〜15時 ・・・昼過ぎ
15時〜18時 ・・・夕方
18時〜21時 ・・・夜のはじめ頃
21時〜24時 ・・・夜遅く
「明日の未明から雨が降り…」などという予報を耳にしたら0時から3時の間に雨が降る可能性があるということです。
時間の意味がわかっていたら雨対策もできますよね。
また「明け方から天気が崩れ始め…」などと言うと、まだ睡眠中の人もいるかもしれませんが、夜中の3時から天気が崩れる可能性を伝えています。
よく耳にする言葉ですが、ざっくりと意味を覚えておくと役立つこともありますね。
参考にしたサイト:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/saibun.html
ところが「時」に関する言葉はまだまだたくさんあるのです。
例えば、明日、明後日、終日、今日一杯、一両日、しばらく、夜半頃etc…意味がはっきりわかる言葉から、微妙な言い方までさまざま使われます。
一両日というと、今日も明日もという意味です。
また、夜半頃と言えば、0時を挟んで前後1時間位なので、つまり午後11から午前1時位までを言うそうです。
さらに夜半と言えば、0時を挟んで前後30分くらいで、午後11時半から0じ半までをいいます。
日本人でもそんな細かい意味は把握できていないと思いますが、海外の人にしてみるとさらにわかりづらいかもしれませんね。
参考までに「時」に関する用語も載せておきます。
覚えておくと役に立ちそうです。
天気予報の平年値って何?
天気予報では「明日は平年より暖かくなります」とか、「平年より積雪が少なくなりました」などと聞くことはありませんか。
平年…なんとなくわかるようではっきりとした意味は知らない人も多いのではないでしょうか。
これは平年値からきていますが、では平年値とはなんでしょうか。
実は,
平年値とは過去30年間の平均値を言います。
対象となるのは気温、降水量、風速、積雪量、梅雨、台風、日照時間など色々あります。
過去30年と言ってもある基準があるのです。
平年値の決めかた
西暦で1の位が1の年から続く30年間を基準としています。
例えば1981年から2010年までの30年間。その次は1991年から2020年までの30年間といった具合に10年ごとに平均値を計算し、参考にしています。
今年は2024年なので、1991年から2020年の平均値を使っています。
しかしなぜ10年ごとに更新していくのでしょうか。
それは気候の変動があるからなのです。
10年違うと気候は変動し、気温も降水量も変化が出てきます。
確かに過去10年、20年前と比べると、夏も暑く、冬も暖冬ですよね。
感覚的にもそう感じますが、数値化するとさらに変化は明らかになっていきます。
これは温室効果ガスの増加や数十年周期の自然変動が影響していると言われています。
ですから「平年と比べると〜」という言葉が出てきたら、この基準で定めた比較なのだと思い出してくださいね。
参考にしたサイト:
https://www.jma-net.go.jp/aomori/pub-relations/pdf/saijiki/saijiki2021_02a.pdf
この平年値で使う30年ごとの気温や天気などは過去のデータなので、すぐにわかります。
では未来はどうなのでしょうか?
そこで今回は未来に目を向けてみましょう。
2100年の未来の夏の気温
ここで興味深いデータがあるのでご紹介します。
過去を見ても世界は少しずつ気温が上昇しています。
地球温暖化や気候変動が問題となっているのは周知の事実で、世界的にも温室効果ガスをどこまで抑えられるかが課題と言われています。
環境省が以前、2019年の夏の気温と2100年の夏の気温を算出しました。
2100年については温室効果ガスがうまく抑えられた場合とうまく抑えられなかった場合の2つのパターンで出しています。
2100年というとあと76年後。
今、10代の子どもたちが高齢となり、その次の世代が現役時代です。
では2019年と2100年の夏の最高気温を比べてみてください。
① 2019年夏の最高気温
札幌36.2° 秋田 38.2° 新潟 39.9 ° 仙台37.3° 東京39.5° 名古屋40.3°
大阪39.1° 金沢 38.5° 広島38.7° 高知 38.4° 福岡38.3° 沖縄35.6°
② 2100年夏の最高気温(温室効果ガスを抑えられた場合)
札幌36.8° 秋田 38.8° 新潟 40.5° 仙台37.9° 東京40.0° 名古屋40.8°
大阪39.6° 金沢 39.1° 広島39.2° 高知 38.9° 福岡38.8° 沖縄36.0°
③ 2100年夏の最高気温(温室効果ガスが排出され続けた場合)
札幌40.5° 秋田 42.5° 新潟 43.8° 仙台41.1° 東京43.3° 名古屋44.1°
大阪42.7° 金沢 42.4° 広島42.3° 高知 42.0° 福岡41.9° 沖縄38.0°
③の温室効果ガスが排出され続けた場合は、沖縄を除く全ての地域で40°を超えています。
2019年も2100年も沖縄は場所的に海に囲まれているので比較的気温が抑えられるそうです。
温室効果ガスを抑えないと、2019年から2100年まで4.8°も気温が上昇すると言われています。
もう日本は完全な熱帯地域ですよね。
参考にしたサイト
https://www.env.go.jp/press/107008.html
気温上昇に伴い起きる問題
最悪のケースとして考えた時、4.8°も気温が上昇するなんて笑い事ではありません。
今より過酷な状況になることは間違いなしで、色々な問題が起きます。
どんなことが起きるのかまとめてみました。
常に熱中症の危険
今でも夏場に熱中症で救急搬送される人は増えていますが、2100年になると、夏場は間違いなく熱中症の危険性が今より高くなるでしょう。
しかも年間を通して気温が上がるので、夏場だけではない可能性も出てきます。
熱中症の警戒アラートは連日で、毎日天気予報は注意を促すことになり、必要以外の外出は極力控えるようになるでしょう。
学校の授業や行事、仕事の流れなど、生活スタイルも変わりそうですね。
デング熱・マラリアへの警戒
マラリアは熱帯、亜熱帯地域で感染する病気です。
ハマダラカという蚊に刺されることでマラリアになり、発熱や悪寒が現れます。
脳症や急性腎不全など合併症が起きると命を落とすこともあるのです。
特に5歳未満の子どもがかかると重症化しやすいと言われています。
デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカなどから感染します。
ヒトスジシマカはすでに日本にも生息していますので注意が必要です。
このように気温の上昇は自然生態系に大きな影響を及ぼし、冬でも蚊が死滅せず冬を越えることも考えられます。
さらに地球温暖化が進むことで蚊の成長速度も速まり、寿命も伸ばしてしまうという蚊にとって好条件を揃えてしまうことになるのです。
参考にしたサイト:https://shizen-hatch.net/2022/02/01/malaria/
巨大な台風のおそれ
日本では最大風速が54mを超えると猛烈な台風と言います。
温暖化が進み、温室効果ガスが抑えられない場合、さらに台風が猛威をふるうことになりそうです。
予測によると、2100年には中心気圧は870hpaで、最大瞬間風速は90mという想像を絶する強さです。
1959年に起きた史上最強と呼ばれ、死者が4697名、行方不明者が401名にも上った伊勢湾台風でさえ最大風速が75mといいますから、2100年に起きる台風は驚異的な数字です。
参考にしたいサイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/伊勢湾台風
海面の上昇
国連のITCによると海面の水位も最大82cm上昇すると言います。
日本では海面が1m上昇した場合、全国の砂浜の90%がなくなるとも言われています。
植物の生態系が変動
気温が上がることで植物にも大きな影響が出ます。
日本で昔から愛され、今では海外からも桜を見に来られるほどです。
冬の寒さ(3~10℃)があってこそ、春になると咲く桜が、暖冬により咲かない地域も出てくる可能性もあり、現在の桜開花時期は確実にずれて、早いところでは2月の後半には咲くことになります。
紅葉は反対に遅くなり、クリスマス頃にやっと色づくということもありそうです。
未来への対策
では、2100年の天気予報が分かったことで、未来に向けての対策を考えてみましょう。
菅前首相が以前、2050年までに温室効果ガスの排出を全体してゼロにすると宣言しましたが、今はこのカーボンニュートラルの実現に向けて、日本は動いています。
太陽光発電や水素など再生可能エネルギーの活用、それに関する企業への支援、ガソリンから電気自動車への切り替えなど官民一体となって、具体的な対策に乗り出しています。
では私たち一人一人ができることとはなんでしょうか。
今までにもエコバッグにするなど働きかけもありましたが、2050年というゴールを決めた以上、企業だけでなく、私たち一人ひとりのもっと積極的な取り組みを求められています。
今までも色々なところで言われている対策ですが、具体例を挙げてみます。
電力の節約
- エアコンの室温調整(夏28℃、冬20℃が目安)
- 使わない電化製品は主電源やコンセントを抜く。
- 冷蔵庫の詰め過ぎをやめるて、夏は「中」の設定、冬は「弱」の設定にする。
- 省エネタイプの電化製品を選ぶ。
- LED電球の使用する。
- 時短レシピで効率の良い家事をする。
節水の取組み
- 水の節水や給湯を調整し、流しっぱなしにしない。
- シャワーの時間を減らしたり、家族が連続で入浴するなど工夫する。
- お風呂の残り湯を洗濯、トイレ、掃除などに利用する。
クールビズ・ウォームビズなどライフスタイルをかえる
- 衣服の工夫や冷感グッズを利用する。
- 勤務時間のシフト・テレワークの実践。
- グリーン、遮光カーテン、打ち水など涼しくなるアイテムの利用する。
- 生活での無駄をなくし、廃棄を減らす。
その他
- 公共交通や自転車を利用する。
- 車はガソリンではなく、電気自動車を選ぶ。
- カーシェアリングを選ぶ。
このように挙げればまだまだありますが、未来の子どもたちの生活を守るためにもできることは始めたいですね。
省エネはしたいが、自分がどれくらい使っているのか、何を減らしていけばいいのかと迷う人にはいうヒントになるハンドブックを載せますので参考にしてください。
まとめ
今回は天気予報の雑学から未来の天気予報、そこから見える課題についてをご紹介しました。
天気予報のデータから分析し、未来の予測もでき、それが自分達に見える化されたことで、より身近なこととして捉えることができます。
気温の上昇により、解決しなければならない問題がたくさんありました。
人間の欲望でここまで環境を変えてしまったわけですから、未来のためにより良く変えていくのも人間の使命ですよね。
今がよければそれでいいという時代はもう終わりです。
ぜひ一つでもやってみませんか?
色々な知恵が詰まっている天気予報、これからも雑学交えてご紹介します。