手紙や荷物を郵便で送った際、どこにあるのか?とか、いつ届くのか気になることがありますよね。
重要な書類で必着指定が有るものだと、単に発送(ポスト投函)だけしても安心できません。
送る際に配達予定日を確認する事は当然として、郵便物が現時点でどこに有るか分かるとすごく安心だと思います。
本記事では、郵便による荷物追跡が可能な配送オプションを紹介し、追跡ができない場合の理由についても詳しく解説します。
重要な書類や手紙を送る場合は ぜひ参考にしてください。
郵便物追跡サービスの概要
日本の郵便サービスには、荷物の現在地や配達状況を確認できる追跡機能が付いているサービスがあります。
ポスト投函した郵便物が何年もポストの中に入ったままになっていたと言うニュースを見たことが有ります。
追跡サービスが利用出来れば、集配局を通過したかが分かるので一先ず安心できます。
これらのサービスを利用すると、国内郵便では約100日間、国際郵便では約12ヶ月間荷物を追跡することが可能です。
ビジネスの場合だと、受取されたかされていないかと言うトラブルがたびたび発生します。
100日間さかのぼって確認できれば大体の受け取りに関する問題解消の役に立つでしょう。
ただし、これらの期間を超えると、配送状況を確認することができなくなります。
追跡が可能な配送オプション
非常に便利な追跡機能ですが、全ての郵便で利用出来るのでしょうか?
現実は日本郵便が提供するすべての配送サービスに追跡機能が付いているわけではありません。
追跡可能な配送オプションは以下の通りです。
大体が有料のサービスになっていますので、利用料金もわかる範囲で記載しておきます。
郵便物の発送オプション
■一般書留
通常郵便の郵送料金に480円を追加することで利用でき、追跡サービスと損害要償額10万円までがつきます。
重要な書類の郵送に使うと良いでしょう。
貴金属についても書留で送る事と郵便法で定められています。
上限500万円までの損害要償額額を付けることが出来、10万円を超えて5万円ごとに23円料金が加算となります。
なお、ゆうメールの場合は420円の追加料金となります。
■現金専用書留
現金を送る際に利用する書留で、専用の封筒を使用します。
通常の郵送料金に480円を加えることで使用でき、追跡サービスと損害要償額1万円までがつきます。
途中紛失などが発生した場合に補償金が支払われます。
1万円を超える金額を送る場合は、5000円ごとに11円の料金が加算されていきます。
現金を送る場合は普通書留では無く現金書留を使うようにしましょう。
そもそも、現金を送る場合はネットバンキングを使うなどが確実です。
ですが、お祝いを祝儀袋に入れて送るような場合だと、お祝い金も大切ですが祝儀袋自体も大切な届け物となります。
その様な場合は現金書留は便利な手段となります。
ちなみに、現金を普通郵便で送る事は郵便法違反になるので気を付けるようにしましょう。
お金を普通郵便で送ってはいけない事について解説しているページ(外部リンク)はコチラ
■簡易書留
通常の郵送料金に350円を追加することで使用可能で、追跡サービスと損害要償額5万円までがつきます。
ゆうメールの場合も料金は同じです。
■特定記録郵便
通常の郵送料金に160円を追加することで利用できるサービスで、郵便物やゆうメールの受け取りを記録します。
追跡確認と配達完了時のメール通知が可能なところが特徴です。
■レターパック
専用の封筒を利用するサービスで、レターパックライトとレターパックプラスの二つのサイズがあります。
専用の封筒事態に送料が含まれていますので、切手を貼る手間が不要なところが便利です。
どちらも追跡サービスがありますが、補償は付いていません。
レターパックライトは370円、レターパックプラスは520円で日本全国どこにでも送る事が出来ます。
レターパックライトは郵便ポスト投函で厚さが3cmまで、レターパックプラスは封が出来れば送る事が出来る優れものです。
厚手の物を送る場合や、手渡しで相手に受け取ってもらう必要が有る場合はレターパックプラスを使うと良いでしょう。
■レタックス
祝電や弔電として利用できるサービスで、ウェブサイトや郵便局の窓口で申し込むことができます。
Webレタックスの方が窓口より安くなっており、税込み524円から利用可能となっています。
日本郵便:Webレタックスへのリンク
■配達時間帯指定オプション
郵便物に追加できるオプションで、追跡サービスと配達時間帯を指定することが可能です。
通常の郵便料金に340円追加する事で利用可能です。
なお、普通郵便の料金は封筒の大きさや重さに応じて変わります。
荷物の発送オプション(郵便以外)
■ゆうパック
最大170サイズ、25kgまでの荷物に利用できるサービスで、追跡サービスと最大30万円の補償がついています。
宅配便と比較した上での利用になるかと思います。
料金はサイズや差出場所から受け取り場所までの距離によっても変わります。
東京〜神戸で料金を調べてみると下記のようになります。
※全てのサイズにセキュリティサービスとして、別途420円で付加可能になります。
60サイズ 25kgまで 990円
80サイズ 25kgまで 1,310円
100サイズ 25kgまで 1,620円
120サイズ 25kgまで 1,940円
140サイズ 25kgまで 2,300円
160サイズ 25kgまで 2,610円
170サイズ 25kgまで 3,750円
他の地域の場合は、下記の料金検索から確認してみてください。
日本郵便:ゆうパックの料金検索ページへのリンク
また、ゆうパックでは信書を送る事は禁止されていますので注意して下さい。
■ゆうパケット
60サイズ、1kgまでの小さな荷物向けのサービスで、追跡はできますが補償はありません。
全国一律の料金体系なのと、ポスト投函できるのでお手軽に利用出来ます。
サイズは 長辺(34cm以内)、長辺+短辺+厚さ=60cm以内です。
料金(税込み)は厚さで変わってきます。
厚さ1cm以内250円
厚さ2cm以内310円
厚さ3cm以内360円
■クリックポスト
Yahoo! JAPAN IDやAmazonアカウントを持つ人が利用できるサービスで、追跡は可能ですが補償はありません。
国際郵便のオプション
国際郵便の追跡サービスは特定の国や地域でのみ利用できます。
自分は利用したことが有りませんので、日本郵便のホームページから参照した内容となります。
利用できる国や地域は日本郵便のホームページで確認できますので確認してください。
日本郵便:国際郵便のページへのリンク
■EMS(国際スピード郵便)
世界120カ国以上に30kgまでの荷物を送れるサービスで、追跡サービスと最大200万円の補償があります。
■国際小包
30kgまでの荷物を送る一般的なサービスで、料金や配達日数に応じた複数の発送オプションが選べます。
■国際書留・保険付きオプション
国際郵便に追加できるオプションです。
海外向けの郵便物であれば、DHLやFedEx等との比較になるかと思います。
・DHL https://www.dhl.com/jp-ja/home.html
・FedEx https://www.fedex.com/ja-jp/home.html
・UPS https://www.ups.com/jp/ja/Home.page
・ヤマト運輸https://www.kuronekoyamato.co.jp/
・佐川急便https://www.sagawa-exp.co.jp/
郵便物(荷物)追跡の方法
日本郵便で郵便物(荷物)を送る時、発送時に渡される控えには荷物を追跡するための11桁の「照会番号」が記載されています。
この番号を使って、郵便局のウェブサイト上にある「郵便追跡システム」で荷物の配送状況を確認できます。
日本郵便:郵便追跡サービスへのリンク
また、EMSを利用する場合、送り状に書かれた13桁の番号で追跡が可能です。
EMSの追跡情報は、指定のウェブページからアクセスできます。
日本郵便:EMSの配達状況のご確認は遷移先ページの右側に有ります
普通郵便での追跡方法
普通郵便では通常、追跡サービスは提供されていませんが、追加のオプションを利用することで配送状況を確認することができます。
ポスト投函では無く、窓口から発送する必要がありますのでご注意ください。
書留オプション
このオプションを選ぶと、発送から配達までの郵便物の動きが記録され、追跡が可能になります。
書留には一般書留、現金書留、簡易書留などの種類があり、それぞれサービス内容や補償額が異なります。
料金や補償については上の書留の項目をご参照ください。
特定記録オプション
このサービスでは郵便物やゆうメールの配送状況が記録されます。
書留とは異なり、補償はありませんが、荷物の追跡を行いたい場合に便利です。
郵便物を差し出した記録を残すことが出来るので、トラブル防止に役立ちます。
料金は郵便料金に160円追加する事で利用可能です。
手紙やはがき、ゆうメールでも利用する事が出来ます。
似たようなサービスに、
引受時刻証明(350円、一般書留とした郵便物に限り適用可能)や、
配達証明(差出時だと350円、差出後だと480円、一般書留とした郵便物に限り適用可能)
が有ります。
荷物追跡が行えない場合の理由
追跡サービスがある郵送方法を使用していても、「お問い合わせ番号が見つからない」という表示が出ることがあります。
通常、時間が経過すると追跡情報が表示されますが、荷物の発送方法によっては情報更新に遅れが生じることがあります。
郵便局以外からの発送
郵便局の窓口で荷物を直接出すと、バーコードをスキャンする際に追跡情報が即時に付与されます。
しかし、コンビニや郵便ポスト、集荷サービスを利用した場合、荷物を渡した時点では追跡情報は付与されません。
荷物が大きな郵便局(集配局)や物流センターに届いたり、集荷ドライバーが情報をシステムに入力すると、そのタイミングで追跡情報が更新されます。
速やかな追跡を希望する場合は、郵便局の窓口から発送することをおすすめします。
休日でも集配局であれば窓口(ゆうゆう窓口)で受付している場合が有りますし、コンビニよりも早く届くケースが有ります。
日本郵便:ゆうゆう窓口・集荷・配達に関する連絡先を調べる へのリンク
郵便局の手違い
1日以上経っても配送状況が確認できない場合、バーコードのスキャンミスなど人為的なミスが考えられます。
荷物が到着予定の郵便局に届いた際、再度バーコードがスキャンされ、その時に追跡情報が更新されることが多いです。
心配な場合は、お問い合わせ番号を手元に準備して郵便局に問い合わせをすることをお勧めします。
郵便物配送時の荷物追跡可能なオプションまとめ
本記事では、追跡サービスのある郵送方法、追跡の方法、追跡できない場合の理由について説明しました。
送る品物によっても送る方法を見極めなければならないなど注意点も有りました。
荷物が確実に届いているかを確認するためには、追跡サービスが付いている郵送方法やオプションを選択することが大切です。
また、補償付きの方法で送る事で、万が一の事故(紛失など)の際に補償を受けられることも有ります。
何を送るかで送る方法を間違えない事が重要となります。
不明な点があれば郵便局の窓口で相談し、最適な方法を選ぶようにしょう。