【再認識して!】災害発生時に役立つ安否確認方法を覚えておこう!
あなたは災害が発生した時に家族の安否確認方法を決めていますか?
自分は恥ずかしながら決めていませんでした。
災害と言われても他人事のように感じるかもしれません。
ですが、大規模災害だけでも毎年のように発生しているんです。
近年だけでも
- 2018年の台風による西日本豪雨被害
- 同じく2018年の北海道胆振東部地震とそれによる全道ブラックアウト
- 2019年の台風による千葉県の大規模停電被害
- 2020年の令和2年7月豪雨での川の氾濫による被害
- 2021年の福島県沖地震で家屋2万棟近くが倒壊または破損
- 同じく2021年の熱海市伊豆山土石流災害
- 2022年の福島県沖地震(2022年)でも家屋が4.5万棟以上が倒壊または破損
他にもいくつもの災害が発生しています。
2022年9月の台風15号による静岡の線状降水帯による被害とそれに伴う断水の影響は記憶に新しいかもしれません。
2024年の正月には、能登半島で震度7の激震が有り、なおも震度5以上の余震が発生している状態です。
いつどこで地震や災害などに巻き込まれても不思議じゃないと言う感じです。
自分は2018年の北海道胆振東部地震での全道ブラックアウト(電源喪失)を経験していますので他人事ではありません。
きっと貴方も防災の日(9月1日)が来ると少しは災害と隣り合わせで生きていると意識すると思いますが、日常に戻ると忘れてしまいがちですよね。
一族みんなで生活している人はめっきり減り、単身赴任や就学などで家族が離れて暮らしていることが当たり前のようになって来ています。
そこで今回は遠く離れた家族や友人など、大切な人への連絡方法や災害時の伝言ダイヤルなど、安否情報の確認のやり方について聞いたことはあるけど、よくわからないという人向けにまとめてみます!
下記のようなテーマです。
・「逃げなきゃコール」で早い避難を呼びかけよう!
・災害用伝言ダイヤル(171またはweb171)
・J-anpi(安否情報まとめて検索)
「逃げなきゃコール」で早い避難を呼びかけよう!
「逃げなきゃコール」ってご存知ですか?
大切な人が住む地域に災害が起きた時、遠く離れている家族や友人がいち早く災害情報や避難情報をキャッチして、正しい情報を早く電話で伝え、避難を呼びかける取り組みなんです。
被災地では情報も途切れてしまったり、避難情報も入ってこないこともあります。
また一人で住んでいると「まだまだ避難しなくても大丈夫!」とか、「家の中の方が安心だ」などと誤った判断をすることだってあります。
例えば、水害があったとき、どこにどれくらいの危険がどれくらいの時間で迫って来ているのか登録したアプリで情報を早くキャッチして、その情報を伝えることで早い避難が可能になります。
その一声で早く避難をして命が助かることも大いにあるので覚えておきたいサービスです。
逃げなきゃコールの流れとは?
まず災害情報を取れるアプリ・サービスを登録します。
自分が住む地域、大切な人が住む地域を登録しておきます。
⇩
災害が起きたときに通知が来るので、災害や避難情報などを把握します。
⇩
大切な人に電話で逃げなきゃコールをします。
⇩
早めの備えや避難で助かります。
参考にした資料:逃げなきゃコール
どこのアプリやサービスがあるの?
NHKニュース・防災、Yahoo!防災速報、au災害対策(+メッセージ)、NTTdocomo災害用キットなどがあります。
携帯のキャリアによって選んでも良いし、複数アプリを入れても良いかもしれません。
一つずつ紹介しますね。
■NHKニュース
I Phone/I PadやAndroidそれぞれアプリがダウンロードできます。
NHKニュースでは5つに分けて情報を伝えています。
NEWS、WEATHER、MAP、DISASTER、LIVEです。
NEWS:テレビと同様国内、国外の最新のニュースを伝えます。
鉄道の運行情報なども確認できます。
WEATHER:現在いる位置の他、3ヶ所を登録でき天気の情報を見ることができます。
1時間ごとの天気情報も見ることができます。
MAP:雨雲情報や警報注意報、台風進路、地震・津波・河川の氾濫、ハザードマップ(洪水・土砂災害)など地図上で確認ができます。
DISASTER(災害):地域ごとに出ている警報、避難の情報、指示などを見ることができます。
3ヶ所登録している場所の情報はすぐにまとめて見ることができますよ。
LIVE:災害が起きた時にニュースやライブカメラ映像を配信するのでリアルタイムに情報が読み取れます。
気になる項目をタップすると地図上でデータが出ます。
登録した地域の情報が出ます。
大雨情報を選ぶと発表されている地域が色分けされます。
■Yahoo!防災速報
防災情報通知、災害マップ、防災手帳などに分けて情報を伝えています。
防災情報通知:3つの地点を設定できます。
登録した地域の防災速報の一覧が出ます。
項目は避難情報、緊急地震速報、津波情報、大雨危惧度、豪雨予報、土砂災害情報、河川洪水情報、気象情報、熱中症情報、火山情報、国民保護情報、防犯情報、自治体からの緊急情報、異常感知情報などですが、この中から自分が必要と思うものを選択すると通知されます。
この中でわかりづらい4つをご紹介します。
国民保護情報:外部からの武力攻撃、大規模なテロなどが発生、迫っているときの政府からの発表が通知されます。
(例 弾道ミサイル攻撃、航空攻撃、ゲリラ・特殊部隊による攻撃、大規模テロ等)
自治体からの緊急情報:台風、避難所の開設、ライフラインの情報、野生動物の出没情報、防災訓練等が関係する地域に発信されるものです。
異常感知情報:災害の情報を一定数のユーザーの投稿が載ります。
災害マップと並行して確認するとより現在の状況が把握できるので、避難の参考になります。
防犯情報:地域で起きた次のような情報が通知されます。
声かけ・不審者、痴漢・わいせつ、ひったくり、強盗、通り魔、空き巣や振り込め詐欺などです。
たとえば不審者情報などだと、どういった特徴のある不審者でいつどこで起きたことか、おおよその地図とともに情報が伝えられます。
災害マップ:ユーザー同士が投稿することで具体的な場所の情報を共有できます。
投稿をクリックすると場所がどのあたりかもわかり、動画を載せていることもあるので様子もわかります。
防災手帳:避難場所リスト、ハザードマップ、緊急連絡先、防災用品、困った時の対処など色々な役に立つ情報が載っています。
防災タイムラインのページでは自宅周辺で起きている災害などがある時に表示されます。
自宅の想定危険度をチェックできたり、備品のチェックや連絡先なども事前登録で確認できます。
慌てていると大切なことを思い出せないなんてこともあるので、大切な人の連絡先なども登録しておくと良いですよね。
困った時の対処の項目ではライフライン・救急や災害発生時の行動や備えについて説明されています。
ライフライン→電気・ガス・水道が止まった時に代用できる知恵や復活した時の方法や注意点が書かれています。
救急→応急処置ですが、傷病者の状況による体位の管理、怪我の応急処置、心肺蘇生法など細かく書かれています。
災害発生時の行動や備え→地震、津波、火山噴火、大雪、台風、内水氾濫、河川洪水、土砂災害、竜巻、熱中症、国民保護方法など項目に分けてその時の対応法や備えが書かれています。
■au災害対策(+メッセージ)
auのユーザーが利用できるアプリです。
5ヶ所の地域を登録でき、その地域に起きた緊急速報メールが届きます。
全国の災害・避難情報も検索でき、過去3日間の配信情報が確認できます。
災害関連情報:地震情報、津波情報、火山情報、台風情報、特別警報、注意報などの最新情報が確認できます。
災害用伝言板:au回線のみで利用できるものですが、震度6弱以上の地震などが発生した時に自分の安否情報を登録することができます。
災害伝言板は後ほどご紹介しますが、web171(NTT東日本・西日本)やJ-anpiで安否確認の利用ができ、au以外でも使えます。
■NTTdocomo災害用キット
docomoのユーザーが利用できるアプリです。
NTTdocomo災害用キットは次の4つの利用ができます。
・災害用伝言板
・緊急速報エリアメール
・どこでも災害・避難情報
・復旧エリアマップ
災害用伝言板:震度6以上の地震や大災害などが起きた時に安否確認ができるサービスです。
被災地にいる人が自分の状況を登録すれば、どこからでもドコモ以外の携帯やパソコンからでも安否情報を確認できます。
また知らせたい人(家族や友達など)を事前に登録しておくとメールで災害用伝言板に登録したという通知が届くので、家族や友達はそこから安否確認を取ることもできます。
緊急速報「エリアメール」:緊急地震速報、津波警報、気象に関わる特別警報、各省庁、地方公共団体からの災害・避難情報などが配信されます。
各省庁や地方公共団体からの災害・避難情報は次のようなことが配信されます。
高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保、警戒区域情報、津波注意報、津波警報、大津波警報、噴火警報、指定河川洪水予報、土砂災害警戒情報、東海地震予知情報、弾道ミサイル情報、航空攻撃情報、ゲリラ・特殊部隊攻撃情報、大規模テロ情報、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく感染を防止するための外出自粛要請など。
どこでも災害・避難情報:大切な人がいる地域を前もって登録しておくことで災害や避難の情報が配信されたことを通知してくれます。
もちろん全国に配信された災害や避難の情報もWebで確認することはできます。
この情報を利用して早く避難できるように災害情報を電話などで家族に伝えることができます。
復旧エリアマップ:携帯が災害によって使えない場合、そのエリアの普及状況などを確認することができます。
災害用伝言ダイヤル(NTT東日本/西日本 )
災害用伝言ダイヤルはNTT東日本、NTT西日本が各通信事業者と協力して行っている災害時専用の伝言ダイヤルです。
被災地の方の安否確認をするためのものなので、被災者の家の電話番号や携帯番号を入力をします。
大切な人の連絡先は忘れないように控えておいてくださいね。
災害用伝言ダイヤルの使い方をご紹介します。
災害用伝言ダイヤル171の場合
案内を聞きながら操作すれば良いので慌てずに!
171をかける
⇩
録音は「1」を押す
⇩
被災地の方の電話番号を市外局番からかけて、「1」を押す
⇩
30秒以内のメッセージを残す。話し終わったら「9」を押す
⇩
伝言内容が確認のため流れるのでそれを確認して終了。
<災害用伝言ダイヤルの再生方法>
案内を聞きながら操作すれば良いので慌てずに!
171をかける
⇩
再生は「2」を押す。
⇩
被災地に住んでいる方の電話番号を入力して「1」を押す。
⇩
録音された伝言が再生されます。
繰り返し聞くときは「8」を押す。
次の伝言の再生は「9」を押す。
再生後メッセージを録音したいときは「3」を押すと録音できます。
WEB171の使い方
パソコン、スマホ、携帯どれでも対応しています。
<伝言の登録方法>
https://www.web171.jpにアクセスします。
⇩
電話番号を入力して登録ボタンを押す。
⇩
自分の名前と伝言を入力して登録ボタンを押す。
⇩
伝言内容が表示されるので確認します。
伝言の登録件数は20件まで入れることができ、伝言の
保存期間は最大で6ヶ月です。
<伝言の確認方法>
https://www.web171.jpにアクセスします。
⇩
伝言を確認したい電話番号を入力します。
⇩
伝言を確認をクリック
⇩
伝言を確認します。
<伝言が入っていない場合>
自分のメールアドレスを入力して通知を希望するをクリック。
伝言が入り次第通知が届きます。
<各携帯会社の災害用伝言板に伝言が登録されているかの確認>
自分の携帯電話の番号を入力しておくと確認ができるようになっています。
非常時にはこうした連携もされているんですね。
<伝言板を利用したい人の登録>
伝言板を利用したい人の登録もあらかじめ可能です。
https://www.web171.jpにアクセスします。
⇩
伝言板登録を選択
⇩
初めての場合、新規の伝言板登録を選択
(すでに登録済みの人は伝言板の更新・削除という項目もあるので、そちらから入ります。)
⇩
相手の電話番号、メールアドレス、パスワードを入力、
⇩
通知したい相手のメールアドレスは最大10件まで、電話番号は1件登録できます。
<注意事項>
通知先の情報は登録した内容を時々更新する必要があります。
防災とボラティア週間(1/15~1/21)、防災週間(8/30~9/5)の両方の期間ごとに更新手続きをします。
NTT西日本災害用伝言ダイヤルも基本的には同じですが、念のため以下のリンクからチェックして下さい。
公衆電話での171の使い方
災害時には使ったこともあるかと思いますが、もちろん公衆電話からも利用できます。
公衆電話を使ったことがない子どもたちにも伝えておくと良いですね!
とは言え、公衆電話が少なくなっていますね…
公衆電話からの災害用伝言ダイヤルにはお金やテレフォンカードは必要なく、171を押すとつながります。
録音も再生もやり方は上記と一緒です。
<おまけ情報>
ちなみに公衆電話って最近使わなくなりましたよね。
子供たちはもちろん、携帯を持つ人はほぼ使わなくなりましたが、知っておくと慌てずにすむので覚えておくと良いですよ!
110と119にかけるときの方法
緑色の公衆電話には赤いボタンがあるものとないものがあります。
<赤いボタンがあり、横に110,119の表示がある電話の場合>
受話器をとる ⇨赤いボタンを押す⇨ 110または119を押すとつながります!
<赤いボタンがない公衆電話の場合>
受話器を取る ⇨ 110または119を押すとつながります!
災害伝言ダイヤルはぜひ体験してみよう!
災害用伝言ダイヤルは災害時に使うものですが、体験できる期間があります。
インターネットの接続費用や通信料はかかりますが、家族皆で練習しておくと良いでしょう!
- 毎月1日、15日(00:00~24:00)
- 正月三が日(1/1の00:00~1/3の24:00)
- 防災とボランティア週間(1/15の9:00~1/21の17:00)
- 防災週間(8/30の9:00~9/5の17:00)
J-anpi(安否情報まとめて検索)
J-anpiは安否情報をまとめて検索できるというサービスです。
NTT東日本・NTT西日本のweb171、各携帯会社の伝言板、グーグルパーソンファインダーなどでやっている安否確認が一度にできるという優れものです。
大規模災害の時には各自治体や企業が集めた安否情報なども集約される予定になっています。
<利用方法>
パソコン、携帯、スマホから「J-anpi」にアクセスします。
⇩
検索条件入力の画面に安否を知りたい人の名前(フルネーム)または電話番号(市外局番から)を入力。
さらに絞り込みの検索で相手の細かい情報があれば入力しておくと良いですよ。
⇩
安否情報の結果が出てきます。
色々なところからの情報が集約されているので、各情報提供元の名前も出てきます。
災害時の安否確認方法についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
それぞれの通信会社などが災害時に役立つアプリを出しています。
他にも自分が勤務する会社でも安否確認などのシステムを作っているところもあるでしょう。
今回ご紹介していませんが、LINEなどでも安否確認できるシステムがあります。
ぜひ色々調べてみて、事前に家族同士で動作のチェックを実施していざという時のために備えてくださいね。
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