最近、新型コロナウィルスのまん延防止重点
措置が再延長となったり、第6波が長引き、
第7波の新たな恐れを報道するニュースも
出てきました。
第6波で猛威を奮っているオミクロン株は
重症化する人は少ないけど、症状の進みは早く、
多くの人が感染しています。
自分の身は自分で守るためにもPCR検査が
もう少し、手軽にできると良いなと
思っている人もいることでしょう。
そこで以前、日本板硝子で開発した
「Pico Gene PCR1100」というモバイルリアル
タイムPCR装置を紹介しました。
金額的に少し高額なのでいずれ企業などで
導入し、社員が検査できると良いのではないか
と書きました。
実は「Pico Gene PCR1100」は試験・研究用に
限定して販売していて、現在はまだ各種診断や治療など
医療目的としては使用できないようです。
残念です〜。
とは言え、感染している人の50%を見逃す
抗原検査よりは感染状況の把握に役立つ
と思いますので、
感染が怪しい状態なのかを判別するために
使用するという使い方は十分に有りだと思います。
また、色々な測定検証もしているので
いずれ医療目的でも使えるようになると
期待しています。
そこで今回は医療だけじゃなく、色々な
用途がある点にも目を向けていきたいと
思います。
Pico Gene PCR1100は優れた特徴があります。
今回は優れた特徴とどんな用途に使えるのかも簡単に
紹介します。
まずはPCR検査についてちょっと
おさらいしてみますね。
そもそもPCR検査って何?
簡単に言うと、少ない量のDNAを酵素や
専用の薬品を使って大量に増やす検査を
言います。
例えば新型コロナウィルスの検査であれば、
DNAを増やすことでその中に新型コロナ
ウィルスだけが持つ遺伝子が入っているか
どうかを調べることができます。
新型コロナウィルスで初めてPCR検査を
知ったと言う人も多いかも知れません。
全ての生物には固有のDNAが存在するので、
PCR検査は他の生物のDNAを調べることも
でき、色々な目的で使うことができる検査なんです。
生物を勉強している人は、研究者でなくても
当たり前に知っているかも知れませんが、
そうでない人には知らないことばかりですよね。
Pico Gene PCR1100の優れた特徴とは?
優れた特徴が大きく分けて3つあります。
・小型で軽量の本体
・操作が簡単で測定も短時間
・幅広い用途がある
小型で軽量の本体
縦が100mm、横が200mmという片手でも
持てるサイズで重さは560gです。
どこでも持っていけるので、
PCR検査をする場所は自由自在です。
操作が簡単で測定も短時間
軽量な本体にセットするチップがあります。
⇩
そのチップは測定チップといい、そこに
検体を注入します。
⇩
注入したチップを本体にセットして、
スタートボタンを押します。
⇩
測定スタートで最短で約10分
(測定対象によっても違います。)
幅広い用途がある
知れば知るほど面白いPCR検査です。
色々なことが調べられるのでご紹介します。
新型コロナウィルス
PCR検査はずいぶん時間が掛かっていましたよね。
当初は病院で鼻の中の粘膜や唾液を
とって検体を採取し、それから検体を郵送して…
それからようやく検査装置で調べて
結果が出るまで数日かかる状態でした。
世界では数10分で結果が出る様に
なっているにも拘らず、日本では保健所や
感染研がボトルネックになり
検体を検査するまでに多大な時間が掛かる
システムだったんです。
加えて、感染者数が激増し作業が追いつかない
ことも理由の一つだったかも知れません。
だからと言って、PCR検査不要論などという
アホな理論が国内に広く蔓延してしまった結果、
感染が急拡大したことは第5波、6波の急拡大で
あなたも目にしましたよね。
どこの病院でも検査してくれるわけでもなく、
安全性に配慮してきちんと検査をする場所が
ないとできませんでした。
今では自宅で簡単にできる検査キットや
検査できる病院も増えだいぶましになりましたが、
それでも通常だと1~2日後に結果が出ます。
今は自由診療でPCR検査をした場合、当日に
検査結果を知りたいとなると追加の料金もかかる
ところもあり、自己負担が2万円弱かかります。
この装置が医療用としていずれ使えるように
なれば検査結果を知ることもスピーディーに
なります。
新型コロナウィルスの測定検証もしているので
ご覧ください。
そして企業などで導入できるようになって
少し自己負担があったとしても福利厚生などで
一部賄ってくれたらもっと気軽に検査ができて
良いですよね。・・・
希望的観測です。^^;
色々な場所に持ち運びが可能なので
社内だけでなく研修会場など多くが集まる場所で
使えるようになるとさらに便利ですね。
出席者にも安心して研修に参加して頂けますし、
企業イメージアップ間違いなしです!
早く実現化するといいですね!
カンピロバクター菌・サルモネラ菌
食品を扱う会社や飲食店などでは要注意な
菌です。
食中毒を起こす原因となるカンピロバクター菌
やサルモネラ菌。
コロナ感染以降、スーパーや飲食店なども
テイクアウトする人が増えましたよね。
食品がお客さんや消費者に届く前に菌の有無を
手軽に確認することができるようになります。
また家畜を飼育している畜舎などでも調べる
ことが可能です。
小型で軽量なため遠い畜舎にも持って行き
すぐ検査ができるんですね。
今までのように検査施設に運ぶ時間や手間が
かからずに済み、伝染病などがいち早く
発見できるんですね。
レジオネラ菌
この菌は入浴施設などでたまに見つかる
ようです。
入浴施設では定期的な検査が必要で
検査には通常1週間ほどかかるそうです。
この菌によって肺炎などを引き起こすことも
あるので検査は必須なんですね。
でもすぐに検査できれば対応も早くできますよね。
家族みんなで1日過ごせるスーパー銭湯なども
あるので、そんな場所でも使えるんですね。
ノロウィルス
ノロウィルスは下痢や腹痛、吐き気、熱など
風邪にも少し似たような症状ですが、
結構辛い状態になります。
ノロウィルスも感染者のお世話をした家族が
同じものを触ることで感染してしまいます。
ノロウィルスの菌も検出できるようです。
ノロウィルスの測定検証もされています。
https://www.pcr-nsg.jp/verification/286
ただし、こちらも医療目的となるから、実際には
まだ実用化できてないということですよね。
自分は冬に具合が悪くなった時に、
インフルエンザかコロナかノロウィルスか
それともただの風邪なのか分からずに病院に
行くのをためらった時がありましたが、
こういった検査一つで何の遺伝子か早く
絞り込めれば、きっと治療も早く
できますね。
病院で一から検査する前にあらかた
絞り込み出来れば、救急車を呼ぶべきか
掛かりつけ医に見てもらえば良いか
焦らずに判断出来る様になるでしょう。
その他
・山奥の開発などにも一役買っているそうです。
例えば天然記念物の生息がわかると開発に
ストップがかかってしまいます。
それを事前に調査できます。
・ブランド牛を購入した場合、それが本当に
そのブランド牛なのか調べる時にも遺伝子が
割り出されるので判明していきます。
・他にも例えばだしやスープやマヨネーズなどの
加工品がどんな原料を使っているのか調べたり、
魚、肉などそのものの遺伝子を調べたりが
簡単にできるんです。
私たちが身近なところでこんなにも手軽で
スピーディーに役立つ画期的なPCR装置
なんですね。
参考にさせていただいたサイト
Pico Gene PCR1100についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
どこでも持ち運べるPCR装置は利用範囲も広く、
とても使い勝手が良いです。
一台で色々な役割を果たすPico GenePCR1100
でした。
Pico GenePCR1100の普及が進めば、
用途は水質検査、食品検査、環境検査、土壌検査など
幅広く使えるので、いち早く、病気や様々な汚染や
食品や生産物の安全対策にも役立つことがよく
わかりました。
そして、普及する事で製造コストが下がるので、
販売価格も下がって行くでしょう。
行く行くは一家に一台という状態も
夢ではなくなるかも…
夢で無くなれば良いな~
そして、医療面でも早く実際に使えるように
なれば、良いですね。